という映画。
息子がかみさんにタブレット買ってくれて。
アマプラまで入ってくれて。
かみさん、映画を見れるようになりました。
今日、たまたま、「ある男」という映画を見てたそうで。
冒頭に、伐倒の場面があり、その伐倒の最中に死亡してしまう場面があったそうで。
俺、この映画はまだ全部は見てません。
かみさんによると、たまたま林業に携わっていた重要人物が伐倒の際に死んでしまったということで。仕事中、映画のシーンが写真で送られてきて。
仕事終わって帰ってから、そのシーンだけ見ました。
受けを掘って、追い口入れて、クサビ打って、その後クサビ打ったヨキを伐倒方向に落としてしまい、拾いに行ったら、足元が悪く、転倒してしまい、動けなくなったところに伐倒対象木が倒れてしまい下敷きになってしまうという場面でした。
やっぱり、映画のワンシーンとはいえ、いろんなことが脳内で巡り、フラッシュバックとかいろいろあって。複雑な心境になりました。
まず、その事故のシーンを振り返り。
足元が悪く転倒することは日常で。どんなに気を付けていても防ぎきれないことだと思います。
ヨキ(俺は使いません。ショックレスハンマー派です)を落としたり、クサビを打った後、早く逃げるためにその場に落としたりすることは稀にあります。
が、優先順位として、クサビを打ちこんだ後に伐倒方向に拾いに行くことは絶対にしません。
どれだけ足場を確認して作業したとしても、一歩動いた後は、その足場がどうなるかわからないので、再び足を着くときは必ず確認します。確認できない時は足を着きません。これ、俺が関わった後輩たちには必ず念を押して教えています。山ではバックステップ禁止。数秒前に問題ない一歩でも、その一歩の後はどうなってるかはわからないからたった一歩でも必ず振り返ってよく確認しろと。
10年以上作業してきて、なけなしのお金をはたいて買ったチェンソーを、やっと、放り投げてでも逃げることを優先できるようになりました。ちょっとでも危険を感じた場所に道具があったとしても、安全を確認しない限り絶対に取りに行くな。生きていたらまた買ってやるから。
俺のブログを見に来てくれてる方たち。
俺がたまにブログを見に行ってる方も。
伐倒という作業、些細なミスが死に繋がるということを、もう一度、再確認してほしい。
YouTubeとか、その他SNSの動画で楽しくお気楽に伐倒してるのをよく見るけど。
つか見たくもないけど飛んでくるのよ。
伐倒作業する人全員には届かないのも分かるけど。
せめてこのブログを見てくれてる人だけでも、もう一度、再確認してほしい。
ガチで危険な現場はもちろんだけど。
これは問題ないでしょ的な難易度の高くないと思ってしまう伐倒ほど危険がたくさんあります。間違いなく。
伐倒作業する人全員には届かないのも分かるけど。
せめてこのブログを見てくれてる人だけでも、死なないでほしいし、怪我しないでほしい。
楽勝な伐倒など絶対にあり得ない。
読んでくれた人だけでも。せめて。
ご安全に