山仕事と、ちょっと介護生活

かみさんが要介護になっちゃって。サラリーマン辞めて、ちょっと介護しながら山仕事生活してます。

突然勝ちました やっぱり悲しい勝利

昨日。

数打って当たることを祈っておきながら。

当たると悲しいという、もうなんつうか、、、

ヒットしました


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足跡から想像した通り、小さめのイノシシさん。

今までから増やした罠にいきなりヒット。

 

朝のうちに猟友会のお仲間に連絡。

鉄砲で止めてもらって。

やっぱり申し訳なさでいっぱい。

でも、地主さんはちょっとホッとしたみたい。

良かった。

のか?

 

そしてココで悲しい訃報。

今まで捌く場を提供してくれていた近くのおじいさん。

数日前に突然亡くなっていたそうで。

あんなに元気だったのに。

いっぱいお世話になったのに。

恩返しもできず。

悔しさと悲しさと。

「お前は働け!イノシシ捌くなんてお遊びは俺ら年金暮らしのジジイに任せとけ!肉が欲しけりゃくれてやる!時間が空いた時だけ遊びに来い!ちゃんと家族食わせろ!」

って言ってくれたのに。 

 

捕った場の地主さんが食べてみたいって言ってくれたので。

なんとしても捌きたい。

地主さんにお願いしたら、気持ちよく場を提供してくれて。

ところが、今まで捌いてくれた先輩たちは、遠くて来れず。

どうしようと思ったけど、なんとか地主さんに食べて供養してもらいたい。

なので、自分でできる限りやってみることにした。

でも、内臓取り出したりしたことが無いので。

そこまでは鉄砲持ちの先輩に手伝ってもらって。

お互い不慣れだったのかな?

それでもなんとか取り出して。

吊るして血抜き。
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 俺一人より、一人でも多ければなんとかなるかもしれないってことで。

一応一度だけ経験がある息子と2人で解体チャレンジ。


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 ええ。

分かりにくいけど、写真に写ってるとおり。

皮に白身が付いてるどころか、赤身までついてるという、2人の下手っぷり。

仕方ない。

経験不足だから。

それでも、地主さんにご理解いただき、見守られながら必死で捌く。

 

先日買っといたナイフを色々試しながら。

 

 

今日1日でだいぶ掴めました。

小さいほうはよくしなるんで、背骨とか骨沿いに肉を削るようにする時使いやすい。

大きいほうはザックリ肉を切ったり皮を剥ぐのに使いやすい。

そして、皮を剥ぐのに使いやすかったのが

 

このナイフ、ちょっと前に買ったんだが、ソコソコ評判は良さげなんだが、刃が短すぎてイマイチどこで使ってよいのかわからなかった。だがしかし、ココで大活躍!

小回りが利いて、すげぇ使いやすい!

 

そんなこんなで息子と苦労して、先輩たちの数倍の時間を使って、ようやくなんとか切り分けた。

が、無駄が多く。

味の出る脂身が上手く削ぎ落せずボロボロ。

地主さんごめんなさい。そしてイノシシさんごめんなさい。

 

それでも地主さんは喜んでくれて。

帰り際、寒さに震ええる俺と息子に暖かい缶コーヒーを差し入れてくれ、なおかつ、処理費用払うぞってまで言ってくれて。

いやいやいや、処理費用つか、こんな下手な捌き方で、むしろこっちが授業料払わなきゃだし、そもそも今はココ福島県では売っちゃいけないんで。

頑なに拒むと、じゃこれ持ってけって、缶のお酒一箱くれた。

なんとも申し訳ない。

 

お肉も、たくさん採れなかったので、全部地主さんに食べてもらおうと思ったのに、せっかく頑張ったんだから分けて食おうってまで言ってくれて。

申し訳ないのだが、少しもらってきました。

 

 

イノシシさんのためにも、地主さんのためにも、もっと捌き方のレベルアップしなきゃ。

 

 

やっぱり、俺に狩猟は向いてません。

あくまでも害獣駆除という人の都合だけを前面に出した大義名分で狩ります。

掛からなくてもいい。

罠に気付いたら、逃げてくれれば、そして人里に下りて来ず、山で生きていてくれれば良い。

でも、かかってしまったら。

命を最後まで栄養にできるようがんばります。

 

 

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