山仕事と、ちょっと介護生活

かみさんが要介護になっちゃって。サラリーマン辞めて、ちょっと介護しながら山仕事生活してます。

生きて、帰ってきました

はい

愚痴です

 

1本のモミの木を倒してきました。

太いモミの木、1本倒す仕事。

立ってるうちの写真撮るの忘れたから。イマイチ伝わりにくいけど。

木が、下の写真の反対側に傾いてて。傾いてる先には、

電線と家

さーどうやって倒そうかという作戦会議で。

この仕事取ってきやがった今の相方、植木屋。

まだまだ伐倒という作業をナメてる植木屋。

ま、まだ俺と仕事して大きな失敗したことないから。

「いけるっしょ。大丈夫っすよ」

って。

で。

できもしないくせにアーボリスト用のツリークライムの道具とかを買いそろえてて。

もう、木に登りたくて登りたくて仕方ない状態で。

登って枝落としてきますって。

傾いてる側に枝がガッツリあったんで。

倒したい方向の逆側の重さを軽くしますよって。

 

ほう。

ま、個人事業主どうしなんで。自分で勉強して、できるってんならやってみろやってことで。

 

初日。

見てなかったら、ちょっとの時間でニヤニヤしながら木を降りてて。

「もう、足パンパンっす。無理っすよ。明日にしましょ」

って。

ナメてんのか?

ま、仕方ないわ。言ってもこっちが疲れるし。

で。

次の日。

ものの数本分枝を落とした時点で。

「もっと落とさないとだめっすか?」

登り方もまぁ、ここで詳しく説明しないけど。

簡単に言えば、足に爪つけて引っかけて登ってて。登るのがしんどいのと。チェンソーの使い方がわからず、枝を落とせず。

30mくらい樹高がありそうなくらいだったので。ウチらの持ってる道具だと、20mくらいまで枝を落として、そこにけん引具のワイヤーを掛ければ行けるかなと。

それが。

枝、落とせるか?って聞いたら、「行けます」って言いきりやがって。

言い切るからには根拠があるんかと思ったら。YouTube見てきましたと。

道具はこの現場で開封。結局全くできず。

殺そうかと思った。

で。チェンソーで刃を入れるのは俺。よろしくー的な感じで。

 

それでも仕事。やれるだけは危なくない程度にやってみなきゃ。

ってことで。S-15 のチルホールかけて。登れためいっぱいのとこに。

とりあえず引いてテンションかけてみた。そしたら。てっぺんの葉っぱがちょこっと揺れた。

あ、行ける。

と思って。

チルホールかけた付近にポータブルウインチかけて。

さらに、根元には念のためS‐7をかけて根元が吹っ飛ばないようにして。

 

刃を入れた。

 

受けを掘った時点で。ヤバいと思った。

俺のチェンソーのバーが届かねぇ(滝汗)

脳みそ全開でどう対処するか考える。

できることはやって、ギリギリまで切り目を入れず、チルホールを引いてみる。

ものすげぇ重いけど。引ける。引けるだけ引いてみる。

もうちょっと行けるかなって思って相方と二人で引いてみる。引ける。

様子を見つつ二人で引いてたら。風が。伐倒方向と真逆に風が。

それも強風が、急に。ドーンって。

で。

チルホールのレバーがふにゃって。

ピンが折れた

ヤバい。とんでもなくヤバい。

もう木は追ってるし。反対は家と電線。

もう何も引ける道具がない。

とりあえず壊れたチルホールを修理しようとあがいてみる。が、どうにもならず。

急に頭に浮かんだ。個人で始めて最初にお世話になった会社が、この現場から、ちょっと近い。

もう、頼るところも無いので、電話した。話を聞いてくれた。

チルホールを貸してほしいってお願いしたら。チルホールを持ってきてくれた。

しかも助っ人として4人も人を回してくれた。

で。

助っ人みんな、木を見た途端、「これは、、、やべぇ木じゃん」

そうなのよ。やべぇ木なのよ。で、状況を説明。

もっと上に掛けたかったけど、登れず。だよね。上に掛けたかったよね。

じゃ、今からもっと登ってみようよってことになり。

どうやって登ろうか。スローラインとかあればねーなんて。

「ある!!」

俺、使える!って、いろいろ話してて。今ここに何があるのかとか聞いてたら。

植木屋。

ツリークライミングの道具持ってる。揃ってる。

え?

持ってるじゃん。しかも最新の、なんかすげぇの。じゃなんで使わないんだよてめぇは。

「いや、使い方がちょっと」

ナタで切り刻もうかと思った。

で。その道具を、初めて見たその道具を使って、助っ人が登ってくれました。

で。もっと高いところにワイヤーを掛けてくれました。

そして持ってきてもらったチルホールを使おうとしたところ、

まさかの、壊れてた( ;∀;)

助っ人の皆さん、来たのに力になれず、申し訳ないって言って、帰りました。

が。

俺なんかより遥かに経験豊富な助っ人さんたちが状況を見て、これだけやれば夜のうちに倒れないし、明日チルホールを修理して引けばイケるよってアドバイスをいただきました。

俺的には、とてつもなく大きな助っ人でした。

仕事いただいた依頼主さんに、状況を説明し、一晩不安な思いをさせてしまい申し訳ありませんってごめんなさいして、その日は帰りました。

もう、車の中では俺は言いたいこと言いました。

枝、落とせるって言っただろ。登れるって言いきっただろ。

でも、最後に決めて刃を入れたのは俺。責任は俺にある。って言ったら。

「いやいや。俺が強く言って伐るの止めればよかったんすよ」

って言われました。

首の骨折って捨ててくれようかと思いました。

が。

仕事はなんとかしなければならない。

家に着いて。

来てくれた助っ人に連絡。

今日はありがとねって。

そして、現状のウチらの立場とか二人の関係とか、どういう流れでこうなったかとかを愚痴り。

でも。刃の入れ方も、ホントにヤバいギリギリで止まってましたよねって。言ってくれて。

二人の助っ人、俺が前にいた会社に、派遣的な感じで来て、俺のお手伝いをずっとしてくれた二人。俺が知ってることは多分全部伝えてきたと思う二人。そして、今まで林業を続けてくれた二人。

そして電話の最後に。

「俺たちが林業にたまたま関わって、あなたに一番最初に教えてもらった言葉です。こんなこと言うのもなんだけど。

電線を切ろうが、家を壊そうが。それは仕方ないです。

ただ。必ず生きて帰ってきてください

もうね。俺。泣いたね。

嬉しさと、プレッシャーと。

 

飯も喉通らないし。一睡もできないし。

寝ずにひたすらシュミレーションを繰り返す。

そして朝。

 

あ。

長くなっちゃった。

次の日。のことはまた明日にします。

眠くなっちゃった(*^^*)

 

とりあえず。生きてます。

写真だけ載っけときます。

へったくそな切り口だけど。

その心境もまた明日( *´艸`)

 

 

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