山仕事と、ちょっと介護生活

かみさんが要介護になっちゃって。サラリーマン辞めて、ちょっと介護しながら山仕事生活してます。

忘れちゃいけない  一生忘れられないこと  労災事故

今日は、2日かけて終わらせようって言われた仕事を頑張って1日で終わらせ、気分良く飲んでおります♬

 

そんな中、Facebookに過去の出来事が飛んできました。

忘れたことのない出来事。

間伐の現場での労災事故。

(当時の投稿をコピペ)

 

一昨日、作業中に事故がありました。
自分の目の前の作業員に、直径20㎝長さ4.5mの枯れ松が頭上に降ってきました。
ヘルメット直撃で、大惨事でした。
手入れされていない山林地帯なので、レスキューで下山するのに1時間以上かかったと思います。
まだ精密検査の結果が出ていませんが、背骨を骨折、その他数箇所骨折。
ヘルメットが無ければ即死でした。
昨日、現場検証を行い、事故原因は「運が悪かった」としか言えず。
これがうちらの作業の現状です。
1本の間伐を数百円で行う、うちらの作業の現状です。
危険手当もろくに出ない作業の現状です。
自分の2・3メートル先の仲間が受災しました。
自分を責めましたが、自分がどうすれば良かったのか分からず。
ただ、「たまたま」不幸中の幸いが続き。
「たまたま」数メートル後ろにいたから、発見が早く。
「たまたま」声の届くところにもう1人作業員がいて。
「たまたま」携帯電話の使える場所で。
「たまたま」この位置の住所を知っている住人が通りかかって。ものすごく速く救急車が到着することができました。

一度人間が勝手に山に手を入れて、ヒノキの山にして。
手を入れたのにその後の手入れが全くされず、ヒノキ以外の木が伸びて枯れて。
危険だらけの山を整備しなければならない状況になって、個人所有なのに税金で整備するのに、言いたい放題の地主。

ケガの具合も、今日普通病棟に移ることができ、食事もとれるようになったので点滴は取れたけど、背骨が折れてるので、おそらく2~3ヵ月は寝たきり生活になってしまった仲間。
今日はちょっと元気な顔が見れて。憎まれ口も叩けるくらいの余裕も出てきて。
ちょっとだけホッとしました。

枯れ松付近は危険だから近寄らないとか言い出すと作業できないし。

県と相談した結果、別予算を組んで危険な木も全部処理してできるだけ安全な状況を作ろうってことになったけど。
枯れ松を伐倒すること自体とっても危険なんです。

あんなに大きくなる前に、ヒノキの山ならヒノキ以外を刈っておけば良かったのに。

誰に怒りをぶつけていいかもわからず。
自分がどうすれば良かったのかもわからず。
現場検証とか警察に出頭したりとか労働基準局に行ったりとか仲間の仕事を引き継ぎながら確認したりとかしながら。
悶々とした日を過ごしています。

ただ、会社の仲間全員が、防ぎようのないと思われる事故にいつ遭遇しても、最大の最高の救急救命措置が取れるよう、みんなで相談し、色々な状況を想定し、今思いつく限りの、今できる限りの準備をしています。

そして、動けなくなってしまった仲間の分も助け合おうと、躍起になって仕事をしようとしています。
そして、今日、仕事をみんなで頑張りますと施主に宣言したら、頑張るというのも難しいところで、焦りとかが出る可能性が出てくるので、工期その他は調整するから、あまり頑張らないで下さいと。日曜日も皆で仕事するんだと気合を入れていましたが、日曜日は全員絶対に休むようにとの指示を受けました。
おっしゃる通りでございますって感じで(;^ω^)
なかなかうまくいかないもんです(;´Д`)

声を大にして言いたいけど言えない(-_-;)
地主の皆さん、自分の所有地に関心を持ってくれませんか。
もう少し責任を持ってくれませんか。
個人の持ち物をみんなの税金で整備しなきゃならない状況なんです。
仕事が貰えて良いだろうって思うかもしれないけど、命がけで1本数百円の仕事を喜んで受けてると思いますか。

 

という、当時の愚痴。

ま、こんな、たかが、何の力もない俺ごときの戯言で世の中が変わるわけもなく。

 

でも、少しでも知ってほしい。

 

被災した仲間は、今はだいぶ元気になり。しかし、後遺症も無いわけではなく。今後、歳を重ねるにつれて、何かしらの体調不良はおそらく出るだろうと思われ。

もちろん普通の生活は送れるようになりました。

本当に、生きててくれてよかった。

 

こういう出来事を体験した者として。

せめて俺と一緒に山に関わる人たち、山で遊ぶ人たち、山に関心のある人たちには、未然に防げるように、常に神経をとがらせ、気配りをしてきたつもりだし、今後もそうしていきたい。そして防ぎようのない事故に遭遇しても、できる限りの最高の救急措置ができる準備を常にしていきたい。

 

自然は、人にあらゆる恵みを分け与えてくれると同時に、人間ごときではどうにも対応できないとんでもない恐ろしい強大な力を持ってるんだってこと。常に忘れず。

今後も自然に関わっていければなって思います。

 

 

 

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