山仕事と、ちょっと介護生活

かみさんが要介護になっちゃって。サラリーマン辞めて、ちょっと介護しながら山仕事生活してます。

カーゴ55

今回、お仕事をいただきまして。

お泊りで。水戸まで行ってきました。

ま、泊ったのが水戸で、水戸駅から40分くらいの町で、ソーラー建てた隙間に苗を植えてくれというお仕事。

今まで林業やってきて、植栽の仕事も毎年やってきたけど。

重機で切った崖のような法面に苗を植え付けて。

普通に立てないような所も多々あり。

初めて植栽で命の危険を感じました(;^ω^)

そんな植栽のお仕事。

当然、苗をあちこちに運びます。

苗袋っていうアイテムもあるんだけど。

今回植え付けるのは、アキグミっていうらしい、グミの木。

経験なし(;^ω^)どんな形かもわからず。

ドキドキしつつ。どうやって運ぼうかいろいろ考えてました。

で。

前から気になってたんだけど、思い切ってこのバックパックを買ってみました。

 

パーゴワークス

カーゴ55!

 

 


f:id:momotarohime:20200609212632j:image

一見普通のバックパックなんだけど。

何がおもろいって。
f:id:momotarohime:20200609212700j:image

バラバラになります(*'ω'*)

お泊りで着替えとか4日分を、写真でちょっと色の違う袋ふたつ、ひとつは容量30リッターあるんで、4日分の着替えを入れ、全然余裕よ。もうひとつの15リッターの袋にはタオルとかコンタクトグッズとかシャンプーリンスとかの小物を入れて。ボトルの入る丸い小袋とか四角い小袋にもティッシュとか救急セットとか入れて。頭の部分にはケータイの充電器とか入れて。

4日分のお泊りグッズ、余裕で入りました。

で、また袋を本体に戻して。サイドのベルトでキューっと締めればどんな荷物のサイズでもピッタリなバックパックになります。

で、出張先でホテルに着いたら、中身の袋だけを部屋に置いて。

外の本体だけを現場に持ってって。

使ってみました。

色々あって、苗を土嚢袋に50本づつ移して。3袋を詰めてサイドベルトをキューっと♪
f:id:momotarohime:20200609212724j:image

楽勝っす♪

2人で行ったんで。モンベルの背負子も使用。
f:id:momotarohime:20200609212741j:image

荷物運びは楽勝っす♪

背負子と比べ、使用感の違いは、背負子だとロープか何かで縛らなければいけないこと。カーゴだと再度ベルトを締めるだけ。

あとは、背負う荷物の重量が決め手になるかな。

カーゴは、底が堅くない、布だから、あんまり重いものはちょっと、厳しいかな。

対して、背負子は耐荷重50キロ。ま、50キロ背負ったら歩けるかどうかわかんねぇけど( ´艸`)

 

なんにしても、このカーゴ55、運びたい荷物の形状がどうでも良さげだから、チルホールが入れられる丈夫な袋を見つければ、チルホールも運びやすいと思われる。

業務上何かと使えると思われる(^^♪

 

 

そして。

最終日。

気づいた。

仕事で使った汚れまくった本体に、袋をつける気になれなくて、結局袋をバラバラに持ち帰ることになっちまうと、かえって運びにくいのよ(馬鹿)

 

 

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

ロガーヘルメット

山仕事にヘルメットは必須です。

ただ山を歩いてるだけでも、枝が降ってきたり(;^ω^)

頭を守るヘルメットは必須です。

確か以前にも書いた気がするけど。

労災事故が発生し、殺人未遂疑惑を警察にかけられたとき、目の前の作業者に直径20センチ長さ4mの枯れ松が降ってきて頭を直撃しました。背骨を折る大事故だったんだけど、頭直撃でも、ヘルメットを着用していたため、命は助かりました。そのヘルメットも割れたので、もし被ってなかったらと思うと。間違いなく即死だったでしょう。

 

で。

必ず作業時にはヘルメットを着用してるんだが。

https://www.husqvarna.com/jp/parts-accessories/helmet/herumetsutotekunikaru/585058401/

チェンソーを扱うとき用の、イヤマフとフェイスガード付きのもの。

 

林業って、常にチェンソーを持って作業してるわけでもないんです。

チェンソー、刈払い機を使わない作業もあります。

そうなると、フェイスガードもイヤマフも要りません。重いだけ。

たまに木登りして作業したりすると、イヤマフとかフェイスガードが枝に引っかかったりして、非常に登りにくい。し、重いので、上見たり下見たりすると、首がすげぇ疲れる。ま、慣れたっちゃあ慣れたけど。

当然軽いほうが良いわけで。

今回、奮発して買いました。

 

https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1132195

 

モンベルのロガーヘルメット

 

モンベルさん、林業のアイテム増やしてくれてありがとうございます。

 

普通のヘルメットなら、千円台からあります。なので、すんげぇ高価な感じがします。でも、この手のヘルメット、有名どころのヘルメットなら、1万円超える。

なのに、モンベルは7千円台。

俺は安いと思う。

同業者に聞くと、おー安いね!って言われるけど。他業者に聞くと、高っけぇ!って驚かれる。

ま、会社員じゃないし、周りに合わせる必要もなく。自分が良いと思った道具を使用すればよいので。

目立つけど。買ってみた。

まず、宅配便で到着して思った。

今まで被ってたヘルメットより、箱に入ったヘルメットを梱包して入ってる段ボールを合わせた重さのほうが、間違いなく軽い!

もう、届いた瞬間から期待大!

で。出して。もう、間違いなく桁外れに軽い!

イヤマフもフェイスガードも後付け可能だけど、チェンソーを使わない作業に使用すると割り切って買ってるので、後付けするつもりはなく。

後付けした出木杉さんのブログの評価を参考にし、後付けすることは今後も無いでしょう。

www.deki-sugi.com

 

先日、現場確認で見に行くだけの日があり、さっそく被ってみた。

慣れない顎紐で、ものすごくフィットするので、違和感というか、苦しい感じがちょっとしたけど。5分で慣れた。

で、張り付くようなフィット感なので、首振ったりしてもズレない。

し、もうね。なんつっても、なによりも、もうね、ダントツに

軽い!!!

違和感が無くなってくると、もう被ってることすら忘れそうなくらい。

1日被ってたわけじゃないけど。おそらく疲労感は桁違いだと思う。

フェイスガードが必要なら、安全メガネかければ良い。

イヤマフが欲しければ耳栓すれば良い(出木杉さんのブログ参照)

個人的には耳栓よりイヤマフのほうが好きだけど。

でもこの軽さはデカい。

かなり気に入りました。これからの作業でガシガシ使いたいと思います。

 

もう一度言います。

モンベルさんありがとう*1

 

 

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

*1:´∀`*

人生いろいろです

あー、前回からずいぶん開いちゃいました。

いやね。いろいろありまして。

かみさんが無事誕生日迎えられて。いっこ年取って( *´艸`)

息子が鎖骨折って入院して。現在入院中( *´艸`)

入院中に熱出しやがって、このご時世なので疑われ個室に隔離され。

結局なんにもなかったんで、もうじき退院になりそうですが。

 

俺自身も、最近ちょいもめてまして。

 

道具

 

この山仕事で使う道具、いちいちお高いんですわ。

小遣いでちょこっと買い足そうかなって額じゃないんですわ。

で。

現場をこなすために買った道具。

ま、詳しくは書かないけど。

個人間で「共同保有」にしてしまったがために、今になってごちゃごちゃ言いだされて。

周りに入れ知恵する奴がいるみたいで。

個人間で書面にも残さず口約束でやってきて。

単純に俺がバカ見たって感じになるのかな。このまま行ったら。

 

他人なんざ信用しちゃいけないっすね。

アーボリストへの道

先日娘の引っ越しのため、京都に行った帰り。

わざわざ長野経由で帰ってきて。

その時、わざわざ回り道した理由が。あるショップに寄ってみたかったから。

www.works-odsk.jp

林業始めて。数年後に知った技。技?

アーボリカルチャー

ツリーケア、樹木管理のための技術。で合ってるかな?

その中の、ロープを駆使し、木に登り、枝を落としたり、幹を落としたり。

落とす材にもロープを駆使し、ボトッと落とさずに、ゆっくり降ろしたり、離れた場所に誘導して降ろしたり。

すげぇなーって思ってて。

機会に恵まれて、1週間ほどツリークライミングと簡単なリギングの研修を受けることもできた。

いつかこの技術を習得して、仕事に活かしたいなーって思ってた。

いつかね。いつか。まだまだ先の話だと思ってた。

なんせ、道具代がね。

お高いのよ

いちいち。50mのロープひとつ取っても、まぁいろんな種類があるからアレだけど、3万円とか、もっとしたり。

ホームセンターのロープと比較したらお高いのがよくわかる。

だから、仕事してお金貯めてゆっくり道具を揃えつつ、しっかり研修に参加して、色々な技術を教わり、ちょっとづつ場数を踏もうと思ってた。

 

んだが!

 

登らなきゃな仕事が入ってくるのよ(滝汗)

 

そして今の相方。

登らなきゃな危険な仕事、当然仕事の額面もお高くなるので。

ただそれだけの理由でやりたいっつって。仕事取ってくる。

つい先日、登って枝落としますとか言ったくせに、道具の使い方は知らねぇわ分かったところで登れねぇわで。

そんな奴が研修とか受けずにYouTube見ただけでできると思えるのがすげぇんだが。

まぁ訳も分からず道具だけは何やら買い込んでて。使えねぇくせに。

でね。

仕事が入ってくるのよ(滝汗)

来月ももう既に仕事が入ってて。

お墓の赤松。どの方向にも倒せないし、枝を降ろす所もないんで。墓石の上に足場組んで置き場作って作業するんだってさ。

まぁそれは良いとして。

道具持ってても登れねぇ奴と登る仕事をする怖さっつったらもう(恐)

なので、せめてリギングまではともかく、せめてツリークライミングできるくらいの道具は揃えなきゃって思ってるんだが。そこで問題。

 

カネだよ((((;゚Д゚))))

ねぇよそんなカネ( ;∀;)

いきなり。

まぁざっと30万くらいかなぁ。

どうすんだよ。

それでなくてもやっと稼いだカネ、娘の引っ越しでぶっ飛んで。

道具にもいろんな種類があるから、しっかり研修受けて、自分にはどんな道具が合ってるのかしっかり見極めて揃えようと思ってたのに。

構築するシステムにもいろんな種類があるし。

今、慌てて勉強してるが。

ま、勉強したところでさ。

カネがね"(-""-)"

 

カネなんか要らないっていう人。ください(切実)

仕事するためにカネがいる。

カネを得るために仕事する。

もう何のために仕事してんだか分かんなくなっちゃうよ(*´Д`)

でもせっかく受けた仕事はなんとかこなさなきゃだし。

 

お陰様で、先日俺が受けたお客さん、喜んでくれて、仕事を持ってきてくれて。

紹介までもらえるようになりました。あ、これは相方とやってません( *´艸`)

 

そして長野で、上のショップで買ってきた、俺が唯一と言っても良い、まともに使えるアイテム。スローライン


f:id:momotarohime:20200421223949j:image

 スローウエイト、知ってる限り、10オンスか8オンスが投げやすいと思ってる。

のに、何故か10と12オンス買っちまったよ( *´艸`)


f:id:momotarohime:20200421224002j:image

 

 それから、慌てて本買って勉強中

 

 

ま、付け焼刃だけどね。

本もね。お高いのよ(涙)

あー

支払いが多い年度始め。

いくら稼いでも足りねぇわ

 

 

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

生きて、帰ってきました その2

昨日のアップの続き。

次の話。

とその前に。

昨日の書き忘れ。刃を入れた時の思いを先に。

 

まず。

相棒の550XP MARKⅡのエンジンを掛けた時。物凄く不安になった。

でも。逃げられない。後は勢いと勇気だけ。まず、受け口を掘らなきゃ。

念入りにガンマークを確認。方向を10回くらい確認。決まった。この角度。

刃を入れる。入れて気付いた。

ヤバい。ヤバいぞこれ。バーが届かない。いけそうな高さを狙って無理して高めに掘り出したけど。これでもやばい。明らかに腕に力が入っちゃった。

受けが、水平に切れてない。だっせぇ。初心者か俺は。敢えて浅めに掘って、それから追加でギリギリまで届くところまで掘って。それでもまだ、浅い。掘りたかったけど、厳しい。これ以上掘ると、芯抜くために突っ込めない。突っ込まないと、追い口が届かないから倒れない。ギリギリ掘れる受け口を作り、突っ込めるだけ突っ込んで、芯の近くまで突っ込む。でも、届いて無い感あり。

ちょっとチルを引いてもらう。

動く。

いける。と思った。

チルホールのハンドルを持つ相方に、追い口を入れる合図を送り、追い始める。

まず片方。半分までいかないくらいまで刃を入れて。クサビを打ち込む。

もう片方。同じくらいまで刃を入れて。クサビを打ち込む。

あー。マジか。思ってたより届かない。芯は抜いたけど。ヤバい。チルで引き切るしかない。つか、引けるのか?ワイヤーの位置も低いのに。でももう後には引けない。

ちょっとチルを引いてもらい。ツルを目標の幅まで刃を入れる。

引けるだけ引いて。クサビをさらに打ち込む。

後は、引くだけ。

相方はもう引けないって言いだした。

で、もう刃は入れられないので、俺もチルに向かい、二人で引く。

引ける。頼む。このまま行ってくれ。

と思ったところで、いきなり風が。伐倒方向と逆風が。

 

グニャッ

 

知らない相方はそれでも引こうとする。

それを俺が止める。

ピンが。ピンが折れた。だめだ。引けない。

ダメだった。

あー。

どうしよう。

そして。とっさに浮かんだのが比較的近くの、去年お世話になった会社を思い出した。

 

この辺かな。昨日のブログに続く(*^^*)

 

あー。もう一度言っときますが。

無事倒れましたから!(^^)!


f:id:momotarohime:20200409222236j:image             

 

はい、ここから次の日(^^)/

 

朝イチで、チルを買った農機具屋に向かう。つか開店1時間前に店に張り込む。

早く来た店員さんに、訳を話し、ソッコーで修理にかかってもらう。

やっぱ、メーカーが言うように、現場で簡単にピンを替えるなんて無理だった。

プーリー使ってこじ開けて。よくわからないけど焼き入れたとか言ってた。

とりあえず修理が終わり。相方と作戦会議。

S-15、もう1台どうする?

要は、今日引いてみてダメだったら。もっと上に掛けて引くしかないよな。

それでもダメだったら。もっともっと上に掛けて引くしかないよな。

で。後は、どうやって買うんだ?はいはい。俺が買いますよ。

で。付属のワイヤーは20m。絶対に足りないのでワイヤーもう1本。

これで、現場が終わってもなーんにも残りません"(-""-)"

仕方ないです。死なずに帰るために。事故を起こさずに帰るために。

保険はいくらでもかけたい。

大奮発してチルホールを買い。現場に向かう。

昨晩の強風に耐え、モミは立ってました。

まず。思ってたことを言う。お前なんで道具揃えといて登れないんだよ?

助っ人さん登れただろうがよ。もっかいやってみろよ。

で。

やってみるも、地上から2mくらいで「キツイっす」

この野郎。少しは気合で何とかしろっての。器具の使い方も理解できてなくて。俺のほうが理解できてる。ま、俺は5年前とはいえ、一度研修受けたし。

ここで。来ましたよ。へたれゆとり世代の定番言葉「じゃぁやってみてくださいよ」

はいはい。来たよ。

ってことで。やりましたよ。

ちょっと、利き足のあるアイテムがあったんで。俺、左なんで。

それでも、やりましたよ。

そして。そこそこできましたよ。

こうなると、なんも言えなくなっちゃうと思いつつ。

笑ってるだけ

もうやだ。

でも、やらせましたよ。登らせましたよ。

ほら見ろ。ケツ蹴ったらできるんじゃねぇか。

そして、昨日かけてもらったところから修理したチルを掛けて。

せっかく買ったので、ちょっと低めにも掛けて。

引いてみる。

よし。引ける。受けが開いてる。

と思ったら、

動かなくなり。低めに掛けたチルを引く。引ける。止まる。今度は上のチルを引く。

を、繰り返す。

行けるぞ。

が。しかし。チルホールを掛けて引くときは、滑車を使い、角度を変え、倒した木が来ない方向で引かなきゃいけない。んだけど、ワイヤーの長さの関係で、滑車を使えず。つか、掛ける木がない。ので、倒れるまで引き続けると、死ぬ。

 

あのね。引いた事無いとわかんないと思うけど。引くのに夢中になると、木を見ずに引いたり、山だからね、焦ると逃げるときに転んだりとかね、あるのよ。

で、チルを2台引いてるから。相方が、「おれもひきますよ」って言ったけど。

あのね。相方のお子がね。まだ1歳?だったかな?

これがねー(^^)/かーわいいーのよ( *´艸`)

どうしてもね。チルも引いたことがないド素人が、咄嗟に逃げ遅れたら。何かトラブルがあって逃げ遅れたら。

ちょっと引かせたけど。平気で木に背中向けて引いたり、わざわざ倒れてくる方で引いたり。とても引かせられないじゃん。

だから、「お前には引かせられねぇよ。死ぬときゃ俺だけだ」

ウチならさ、もう高校生と中学生だし。状況は把握できるだろうし。

ということで。

一人で引き切りました。

時間の感覚はなかったんだけど。ガッツリ傾いて、もう何時倒れてもおかしくない角度まで20分くらい引いてたらしい。

で。もうちょっとで、もう倒れそうってなってから、4分引いてたらしい。

後で見たけど。

相方、動画撮ってました

凄いよね。この緊張感の無さ。もう尊敬に値するわ。

で。かなり無酸素でフルパワーで引き続け。

最後、急に引くのが軽くなるんだけど。

おそらく無酸素で、酸欠でしょう。俺、記憶がありません。つか、倒れる1分くらい前から意識飛んでます。

 

そして、なんかすげぇ音がして。目の前の胸高で50センチくらいあるケヤキがバキバキ折れてるのが見えて。次、空が見えました。

 

あー

 

どこも痛くない。

 

でも、体が、手足が無いみたい。

おれ、死んだのかなー

 

あ。相方の声が聞こえる。

何言ってるかわかんねぇ。

 

ドクン。

心臓がバクバク言ってる。

あ、呼吸がすげぇ早い。言葉が出ない。過呼吸かな。苦しい。

 

あ、ケータイが鳴った。

左手が動いた。出た。昨日お世話になった会社の社長の声だ。

「もしもし」声が出た。

「たった今、倒れました」

電話の先から、うおーって、歓声みたいな声が聞こえた。

何かを話した。電話を切った。あ、手足、あるわ。感覚あるわ。俺、死んでねぇわ。

でも呼吸がまだ落ち着かなくて。感覚が戻ってきた。相方が来た。ごめん。動けねぇ。次のことやらなきゃ。でも、動けねぇ。ダメだ。相方の声。「寝ててください」すまねぇ。甘える。その後数分寝てたみたい。

 

目が覚めて、何とか起き上がったけど、眩暈が凄くて。立ってみたけど、立ち眩みが凄くて。何回か倒れて。

あ、倒れてる。間違いない。次のことしなきゃ。片付けだ。でも、まっすぐ歩けない。

もっかいちょっと休もう。と、その辺フラフラして。

フラフラ片付けようかと思ったら。俺が倒れてる間、黙々と片付けてたみたいで。ほぼ終わってました。

 

よかった( ;∀;)

無事倒れたんだ。何も壊さず。誰もけがせず。改めて確認して。一気に緊張が解けた。

相方と話す。「凄かったっすよ!こんなのYoutubeでしか見たことねぇっすよ」

もう、怒る気もしねぇ。もう、仕方ねぇ。とりあえず、先のことは後で考えよう。

だいぶ落ち着き、変える準備して。改めて伐った後とかを確認。反省のために。


f:id:momotarohime:20200409222252j:image

追いが届かなかった分を突っ込んで切り離したつもりが。やっぱりまだ繋がってた。

しかも、突っ込みズレてる。

でもまぁ、今の俺のいっぱいいっぱいかな。

切れ目を測ると、90㎝超え。俺のバーだと86㎝が限界だから。

んー。でも。倒れてよかった。

 

後で、動画を見ました。4分の動画。

倒れる数秒前、「お前は逃げろよ」って叫びながら引いてる。

そして、倒れだしたとき、結構冷静に倒れる木を見て、思いのほか冷静にちゃんと逃げてるぞ俺。

なんも覚えてねぇけどな( *´艸`)

 

今後、反省するところは盛沢山あります。

考えることも沢山あります。

講習とかに参加しなきゃなことも沢山あります。

 

でも今は。とりあえず無事に帰れたこと、作業を完了できたことを、良かったとしたいと思います。

 

あー

とんでもなく長くなっちゃった

 

また次の仕事探します。

また頑張ります。

 

 

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

生きて、帰ってきました

はい

愚痴です

 

1本のモミの木を倒してきました。

太いモミの木、1本倒す仕事。

立ってるうちの写真撮るの忘れたから。イマイチ伝わりにくいけど。

木が、下の写真の反対側に傾いてて。傾いてる先には、

電線と家

さーどうやって倒そうかという作戦会議で。

この仕事取ってきやがった今の相方、植木屋。

まだまだ伐倒という作業をナメてる植木屋。

ま、まだ俺と仕事して大きな失敗したことないから。

「いけるっしょ。大丈夫っすよ」

って。

で。

できもしないくせにアーボリスト用のツリークライムの道具とかを買いそろえてて。

もう、木に登りたくて登りたくて仕方ない状態で。

登って枝落としてきますって。

傾いてる側に枝がガッツリあったんで。

倒したい方向の逆側の重さを軽くしますよって。

 

ほう。

ま、個人事業主どうしなんで。自分で勉強して、できるってんならやってみろやってことで。

 

初日。

見てなかったら、ちょっとの時間でニヤニヤしながら木を降りてて。

「もう、足パンパンっす。無理っすよ。明日にしましょ」

って。

ナメてんのか?

ま、仕方ないわ。言ってもこっちが疲れるし。

で。

次の日。

ものの数本分枝を落とした時点で。

「もっと落とさないとだめっすか?」

登り方もまぁ、ここで詳しく説明しないけど。

簡単に言えば、足に爪つけて引っかけて登ってて。登るのがしんどいのと。チェンソーの使い方がわからず、枝を落とせず。

30mくらい樹高がありそうなくらいだったので。ウチらの持ってる道具だと、20mくらいまで枝を落として、そこにけん引具のワイヤーを掛ければ行けるかなと。

それが。

枝、落とせるか?って聞いたら、「行けます」って言いきりやがって。

言い切るからには根拠があるんかと思ったら。YouTube見てきましたと。

道具はこの現場で開封。結局全くできず。

殺そうかと思った。

で。チェンソーで刃を入れるのは俺。よろしくー的な感じで。

 

それでも仕事。やれるだけは危なくない程度にやってみなきゃ。

ってことで。S-15 のチルホールかけて。登れためいっぱいのとこに。

とりあえず引いてテンションかけてみた。そしたら。てっぺんの葉っぱがちょこっと揺れた。

あ、行ける。

と思って。

チルホールかけた付近にポータブルウインチかけて。

さらに、根元には念のためS‐7をかけて根元が吹っ飛ばないようにして。

 

刃を入れた。

 

受けを掘った時点で。ヤバいと思った。

俺のチェンソーのバーが届かねぇ(滝汗)

脳みそ全開でどう対処するか考える。

できることはやって、ギリギリまで切り目を入れず、チルホールを引いてみる。

ものすげぇ重いけど。引ける。引けるだけ引いてみる。

もうちょっと行けるかなって思って相方と二人で引いてみる。引ける。

様子を見つつ二人で引いてたら。風が。伐倒方向と真逆に風が。

それも強風が、急に。ドーンって。

で。

チルホールのレバーがふにゃって。

ピンが折れた

ヤバい。とんでもなくヤバい。

もう木は追ってるし。反対は家と電線。

もう何も引ける道具がない。

とりあえず壊れたチルホールを修理しようとあがいてみる。が、どうにもならず。

急に頭に浮かんだ。個人で始めて最初にお世話になった会社が、この現場から、ちょっと近い。

もう、頼るところも無いので、電話した。話を聞いてくれた。

チルホールを貸してほしいってお願いしたら。チルホールを持ってきてくれた。

しかも助っ人として4人も人を回してくれた。

で。

助っ人みんな、木を見た途端、「これは、、、やべぇ木じゃん」

そうなのよ。やべぇ木なのよ。で、状況を説明。

もっと上に掛けたかったけど、登れず。だよね。上に掛けたかったよね。

じゃ、今からもっと登ってみようよってことになり。

どうやって登ろうか。スローラインとかあればねーなんて。

「ある!!」

俺、使える!って、いろいろ話してて。今ここに何があるのかとか聞いてたら。

植木屋。

ツリークライミングの道具持ってる。揃ってる。

え?

持ってるじゃん。しかも最新の、なんかすげぇの。じゃなんで使わないんだよてめぇは。

「いや、使い方がちょっと」

ナタで切り刻もうかと思った。

で。その道具を、初めて見たその道具を使って、助っ人が登ってくれました。

で。もっと高いところにワイヤーを掛けてくれました。

そして持ってきてもらったチルホールを使おうとしたところ、

まさかの、壊れてた( ;∀;)

助っ人の皆さん、来たのに力になれず、申し訳ないって言って、帰りました。

が。

俺なんかより遥かに経験豊富な助っ人さんたちが状況を見て、これだけやれば夜のうちに倒れないし、明日チルホールを修理して引けばイケるよってアドバイスをいただきました。

俺的には、とてつもなく大きな助っ人でした。

仕事いただいた依頼主さんに、状況を説明し、一晩不安な思いをさせてしまい申し訳ありませんってごめんなさいして、その日は帰りました。

もう、車の中では俺は言いたいこと言いました。

枝、落とせるって言っただろ。登れるって言いきっただろ。

でも、最後に決めて刃を入れたのは俺。責任は俺にある。って言ったら。

「いやいや。俺が強く言って伐るの止めればよかったんすよ」

って言われました。

首の骨折って捨ててくれようかと思いました。

が。

仕事はなんとかしなければならない。

家に着いて。

来てくれた助っ人に連絡。

今日はありがとねって。

そして、現状のウチらの立場とか二人の関係とか、どういう流れでこうなったかとかを愚痴り。

でも。刃の入れ方も、ホントにヤバいギリギリで止まってましたよねって。言ってくれて。

二人の助っ人、俺が前にいた会社に、派遣的な感じで来て、俺のお手伝いをずっとしてくれた二人。俺が知ってることは多分全部伝えてきたと思う二人。そして、今まで林業を続けてくれた二人。

そして電話の最後に。

「俺たちが林業にたまたま関わって、あなたに一番最初に教えてもらった言葉です。こんなこと言うのもなんだけど。

電線を切ろうが、家を壊そうが。それは仕方ないです。

ただ。必ず生きて帰ってきてください

もうね。俺。泣いたね。

嬉しさと、プレッシャーと。

 

飯も喉通らないし。一睡もできないし。

寝ずにひたすらシュミレーションを繰り返す。

そして朝。

 

あ。

長くなっちゃった。

次の日。のことはまた明日にします。

眠くなっちゃった(*^^*)

 

とりあえず。生きてます。

写真だけ載っけときます。

へったくそな切り口だけど。

その心境もまた明日( *´艸`)

 

 

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

 

 


f:id:momotarohime:20200408215336j:image

 


f:id:momotarohime:20200408215353j:image

ウチらの作業に対する心構え

上の娘が就職決まって。

大学卒業して。就職先に引っ越しました。

青森の大学卒業して。

就職先が京都( *´艸`)

就職前の面接のときも、何故?って聞かれたらしいけど( *´艸`)

ま、産まれた時から18過ぎたら家を出ろって言ってきたから(*'ω'*)

 

俺の親に言わせれば、今やっと来た反抗期(*^^*)

引っ越しの段取りも全部自分でやるんで何もしなくて結構ですって言ってたけど。

引っ越し屋に突然拒否られて。困って連絡来て。結局俺がトラック借りて運ぶことにした。

青森まで息子連れて行って、荷物まとめとけっつったのに、うちらが行くっつったらほとんどやってなくて。むしろちらかってて。3人で必死で荷物詰め込んで。

狭いトラックのシート、確かに3人乗りだけど。3人乗って500キロのドライブ。

きつかったわー

数日後、そのトラックで京都まで750キロのドライブ。

今の仕事の相棒が、一人で行ったら絶対に死ぬから付き合いますって言ってくれて。

二人で行ったんだけど。

死にそうにきつかったです。

 

京都からの帰り、せっかくだからどこか寄って帰ろうかってことになり、紆余曲折あったけど。

俺は京都のアウトドアショップ、ワイルドワンに行きたいと。行って、欲しかったアイテムゲット。

ご当地シェラカップ(*^^*)

(googleフォト使えねぇので写真載せられず)

 

そして。

相棒が行きたいって言ったのが。ツリークライミンググッズが見れるショップ。

ということで。行ってきました。

ルートを大きく変更して駒ケ根へ。

www.works-odsk.jp

相棒、アーボリカルチャー的な登り伐る仕事をやろうと思ってるみたい。

いや、それは全然良いんだけど。

道具、訳も分からないうちに買っちゃいまっしたって。

メルカリで(;^ω^)

メルカリが悪いとは言わないけど。

訳も分からず買いそろえたらしく。

ショップに行って、使い方とか聞いてて。ショップ店員さんが???になってた。

 

で、いろんな道具紹介されて。

それに対する返しが

これはいくらですか?

ばっかり。

で、ショップのほうも、とりあえず講習とか受けて、もう少し勉強しようよって諭されてて。

 

うちらの仕事、100パー間違いないとか、絶対に上手くいくって言えることは無いのよ。

相棒、動画見て勉強してますって言うけど。動画、何も教えてくれないのよ。ただ自分がやってるのを見せてるだけで。

道具選びに関しても、人それぞれ合う合わないもあるし、どれが誰にでも必ずベストっていうのは無いわけで。

もちろん実作業に関しても、こうすれば絶対に大丈夫ってことは絶対に無いので。

その辺が、どう言い続けても聞き入れてもらえない。

とにかく登りたくて。道具買いたくて。って感じに見えて。

さてどうしてくれようかと思ってる。

 

勝手に一人でやって一人で大けがして、って、生きてればまだマシだけど。

それでもこっちだってケガしたって聞いたら寝つき悪いし。

 

何がなんでも研修は連れて行こうと思ってるけど。

渋ってます。

単純に、危険度を理解せずに、カネが良いって思ってるみたいだし。

 

今後も、とにかく危険で命を落とす可能性が極めて高いことをやるんだってことをしつこく伝えていこうと思ってる。

どうしても伝わらない場合、もう一緒に仕事はできないよね。

事故があったら、こっちにも責任問題とか来るし。

 

ま、偉そうなこと言えるほど経験長くないけどまだまだ。

それでも色々なことがあって。若いやつには少しでも伝えたい。

怪我せずに仕事してほしい。

んだけどね。

うーん

 

 

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村